今年もついにやってきました。
11月の第2日曜日。六甲全山縦走大会の日!
「来年は…20時までにはゴールして、ラーメン食べて帰りたい!(笑)」
なんて去年の完走後の記事には書いていますが、果たしてその目標は達成されるのでしょうか!?
行動食と勝負飯
さてさて、今年の行動食はというと…
保険として買うのはいいけど、止まってしか食べれないものは食べないほうがよし!by2023年のキキ
という、去年の自分の教えと大成功だった手毬おにぎり作戦を参考に、おにぎりの数を大幅にUP。
30分に1回食べて、15時間登山すると仮定して約30個。
でも、アミノバイタルも間に飲むので、そこまでいらないとしても28個ぐらいのおにぎりを用意します。
止まってしか食べれないものは…といいつつ、念のためのバナナやゆで卵、カロリーメイトなんかも準備。
だって、途中でリタイアした場合しっかり食べて下山したいもんね。
そして、そして、私たちにとって大事な勝負飯。
じゃじゃん!
やっぱり朝はパスタです。
チェックイン前に電子レンジの有無をしっかり確認する私たち(笑)
去年は電子レンジなかったから、パスタサラダだったもんね。
スムージーは、初めて買ってみたセブンの作るタイプのスムージー。
前夜に買ったので、6時間ほど冷蔵庫に置いていたものですが十分美味しい!
しっかり食べて、備えます。
あ、赤字にするほど大切な備忘録ではないけれど、
3:15に起きて、4:15にタクシー予約したよ by2024年のキキ&Pちゃん
って、書いておくね(笑)
このキキ・デリの記事が、案外翌年の準備に役立つのです(笑)
新しい靴にICタグ、カバンにゼッケンをつけて準備OK!
本当に怪我無く終われますように!
暑い…
タクシーも順調で、無事にスタート地点にたどり着きます。
いつもここにいると思い出すのが、「あの試験会場に入ると周りが賢く見える現象」
なんだか全員が登山の玄人たちに見えます(笑)
そして、5時5分にスタート!
また、良い感じの混み具合のおかげでペースを守れ、心臓破りの階段は心折れることなく突破します。
朝焼けもパチリ。
そして、いつもの馬の背。
今年はカオナシさんがいなかったですが、きれいな秋空に山々が映えています。
やっぱり自然っていいなぁ。
ここまでは例年通り。
つぎに、高取山。
この高取山。今まで、特に改めて書いたことはなかったのですが、
…しんどっ!!!
え?こんなにしんどかったっけ?
どちらかというと難所はこの後の菊水山のイメージ。
なのに、すでに心が折れそうになるレベルです。
渋滞が続いたので、焦らなくてよかったですが、すんごい息があがる、あがる。
汗が噴き出す、噴き出す。
そして、すごく重要なことに気づきます。
…今年、暑い!
去年は11月の中でもたまたま気温の低い日にあたったのですが、今年はその逆。
日中は20℃なんだとか。
その暑さにみんなやられてなのか、歩みが遅くなる参加者たち。
もちろん、私たち含め(笑)
普段は馬の背越えたあたりで終わる渋滞が、ずっと続きます。
今年は1時間ぐらい早くゴールしたかったけど、感覚としては去年より遅れている感じ。
何よりも、
私、完全にトレーニング不足!
足が思うようにあがりません。
しまいには左足の股関節に違和感が出るレベル。
まだ縦走の8分の1なんだけど!
どうなる私!?これはやばい!
心がポキリ
なんとか高取山を下山し、市街地へ。
いつも沿道に出て応援してくれる名物おばあちゃんに今年もしっかりお礼をいって、
鵯越駅のところで菊水山に入ります。
去年はメンチカツをかったあのお店。
ハッシュポテトにひかれつつも今年は我慢。ペースを乱さず行くことにしました。
菊水山でも高取山同様、足があがらず大苦戦。
そして、異例の大渋滞。
予想外の暑さに苦戦しているのは私たちだけじゃない様子。
それでもなんとかチェックポイントにたどり着きます。
去年より早めることはできなかったけど、そんなに遅れはとっていないかも。
まだいけそうだったので、このまま休むことなく鍋蓋山に向かいます。
…が、その道中で見かけるは、足がつって痛そうに座り込む人たち。
今まではここまでたくさん見かけなかったので、今年の暑さの過酷さを思い知らされます。
明日は我が身。
気を付けていかなくっちゃ!
ちょっと後ろを歩いていたPちゃんと鍋蓋山で合流し、写真をとったり束の間の休息を楽しみます。
どうやらPちゃんもだいぶとしんどいんだとか。
いつもニコニコしているから余裕なのかと思ったよ(笑)
トイレに行きたかったのもあって、一足先に摩耶山目指して出発することに。
なのですが、ここからの道。
なかなかの距離の登りに加え、天狗道と呼ばれるハードな道が待ち構えています。
でも知ってるの。
天狗道の前に、「え?これ天狗道?」って思うぐらいハードな箇所がいくつかあることを。
なのに、左足が全く上がりません。
まだ痛みまではいかなくても違和感はだいぶと強くなっています。
なんていうか、左足を持ち上げる筋肉が3種類ぐらいあるとしたら2種類はその働きをやめた感じ。
頼りない何かが一生懸命左足をあげてくれるだけです。
恐ろしいのが去年との違い。
この道、去年はけっこうサクサクいけたのよ。
トレーニングの成果だなぁと思えるぐらい。
今年はその逆で、油断したトレーニング量がはっきりと足運びに表れています。
この六甲縦走、本当にちゃんと準備して臨まないといけないのね…
そんな反省を思いつつ、あまりの過酷さに、頭も心も無になります。
もう考えられるのは数字だけ。
い~ち
に~い
さ~ん
100に行ったら、また1から(笑)
1歩1歩進んだら、いつか終わる。
そんな気持ちだけを胸に登ります。
その辛さ、もう摩耶山でリタイアしようかと思うレベル。
でもそれはそれで悔しい。
それに今年は50回記念の年。
せっかくならゴールしたい!?
恐ろしい「売切」の文字
なんとか摩耶山につきます。
チェックポイントを通過して、まず1番にいくのは自動販売機。
縦走では途中に自販機ポイントがいくつかあるので、飲み物は16時間分もっていかず、買い足していきます。
…が、
そこに光るは売切の文字。
やっぱり暑さで苦しんでいるのは私だけじゃない様子。
そして、その文字に落胆する他の参加者たち。
なんせ、冷たいお茶まで売り切れています。
これは、まずい。
足の痛みの前に、飲み物がなくなったら本気でリタイアしなくっちゃ危険すぎる。
摩耶山ではホットレモンサービスを実施してくれるので、空ペットボトルに塩をいれたものを作って、その中に入れてもらいます。
ほんとありがたい…
お茶は1本でいいけど、アクエリは3本ある方が良いよ!by 2024年のキキ
書いとこっと(笑)
そして、Pちゃんと合流し、しばし休憩します。
予定では10分ぐらいだったのですが、やっぱり暑さで疲れているようで、なんだかんだで20分ぐらい休憩しています。
Pちゃんもだいぶとこの道がしんどかったんだとか。
でもここからはハードな登りではないので、とりあえず六甲山ガーデンプレイスまで頑張ることに。
リタイア後に公共交通機関で帰るなら、そこが最後のポイントです。
とりあえず、まだもうちょっと行ける!
帰るの?
すんごい低い段差ですら、とうとう左足が悲鳴をあげるようになりました。
平坦な道も下りもスイスイ行ける分、登りにさしかかると後ろの人がびっくりするぐらいペースダウン。
それでもガーデンプレイスまではコンクリートの坂道が多いので、そこまで苦痛なく進めます。
ポカリスエットも途中でGET。
これで、水不足によるリタイアは大丈夫そう。
途中、トイレがあったのでいったんトイレ休憩をとることにしました。
このトイレ、実はちょっぴり穴場で、毎年ほとんど並びません(笑)
なので、ゆっくり荷物をあけて、
洗顔と歯磨きをすることに(笑)
もはや汗が乾いて塩でザラザラしていた顔がさっぱり、かれこれ約10時間食べ続けてるおかげでなんとなく気持ち悪かった口の中もさっぱり。
かなりリフレッシュです。
というより、なんだかもはや一仕事を終えていつでも帰れる気分。
縦走中に洗顔と歯磨きするやつ、何人いるんだろう(笑)
トイレからでると、ちょうどPちゃんと合流します。
歯磨きしてたって言ったら笑ってました。
そりゃそうだ(笑)
そして、ガーデンプレイスに着いたのが16時半。
例年通りガーデンプレイスの写真を撮って、LizとCazに
「またしてもクレイジーな縦走やってまーす!ここ通りましたー!」
と報告します。
足の痛みはありますが、時間的にも体力的にも天候的にもここでのリタイアは悔しすぎるので、
Pちゃんと相談し、今年も完走目指して下山することにしました。
ここから17㎞。
泣いても笑っても、どれだけ身体が悲鳴をあげても自分の力で下山するしかありません。
何よりも不安なのは、
下山といえど、17kmの行程の中に何回か登りが出てくること。
山ってそんなもん。
その登りにどこまで左足が耐えられるのか!?
靴が神!
最後のチェックポイントの手前で夜景の写真を撮ります。
もう今年は夜景の写真はこれしか撮りません。
このあと、それはそれはすんごいきれいな夜景になるのですが、
去年はその変わらぬ夜景に下山の長さを思い知らされて心が折れたので(笑)、
今年は夜景を気にしない作戦で行くことに。
チェックポイントを通ったのが17時半。
去年はここから4時間かかっています。
予定ゴール時刻は21時半。
Pちゃんに下で無事会おうね!と誓い合い、ヘッドライトをつけて出発します。
残り12㎞というところで山道に入り、びっくり。
去年は1度離脱したらもう戻れないんじゃないかと思うぐらいの渋滞でしたが、今年は少しまし。
リタイア者も多かったのか、それともタイミングがよかったのか、去年よりは少し早いペースで降りれます。
そして何よりも、何よりも大切なのが、
この靴、神~!!
靴の慣らしが十分できなかったので、ちょっぴり心配していましたが、もう靴による傷みは皆無です。
しいて言うなら、暑さで蒸れてふやけた足に、水泡ができそうな予感があるぐらい。
この下山時刻になっても半袖と薄いパーカーで汗だくになるぐらいの暑さなので、それは仕方ないかもしれません。
さらに、降りても降りてもまだまだ先が長いあの辛さも経験したので、もう心構えが違います。
どうせまだ1㎞ぐらいしか降りてないんでしょ?
な気分。
なので、あと8㎞の看板とボランティアさんの声掛けに、
あ、これ、いけるわ!と思えるレベル。
去年は爪がはがれているんじゃないかと思うぐらいの痛みを耐えながらの下山だったので、
この残り8㎞の文字に心が折れて半泣きになっていたのに(笑)
それでも、やっぱり12㎞の下山は膝にはくるみたいで、残り4~5㎞地点でなかなかの痛みに変わってしまいました。
かなり痛み出した左股関節をかばって歩くからか、右股間節も少し違和感が。
大丈夫、大丈夫。
もう時間なんていいから1歩1歩おりようねと言い聞かせます。
そうだ、そうだ、ここで備忘録。
スプレータイプのサロンパス持って行こうね。by2024年のキキ
そしてなんとか希望の塩尾寺に到着します。
もうここからは市街地を3km歩くだけ。
といっても、すんごい坂道なんだけど。
膝が限界を迎えたので、一人クネクネと蛇行しながら下り坂を歩きます。
この時点で20時20分。
渋滞が少しマシだった分、去年よりちょっぴり早いぞ?
でも、もう時間を気にせず降ります。
そして、あの、大希望の光が!
そう!ゴールの看板と最後の曲道。
最後の難関は、ゴールポイントまでにある13段くらいの階段。
もはやアドレナリンだけで登ります。
…ゴール!!!!
ほんとに時間を気にしていなかったので時計をみたのが遅かったのですが、
どうやら私、
20時台にゴールしていました(笑)
20時のゴールじゃなかったけれど、20時台のゴールだし、
今年は15時間49分で完走。
去年は16時間8分だったので、タイムも縮めたし目標達成でいっか(笑)
あとは、Pちゃんを待つだけ。
友人の力
そこからまもなくしてPちゃんも無事にゴールします。
2人でハグしあって、記念の写真をパチリ。
Pちゃんがいなければ心が折れ切って絶対絶対リタイアしていた今年の六甲縦走。
Pちゃんも同じだったんだとか。
どれだけ辛いことも、自分の限界を超えた挑戦でも、仲間の力は大きいようです。
さてさて、
「来年は…20時までにはゴールして、ラーメン食べて帰りたい!(笑)」
と言ってた私ですが、結局ラーメン屋さんは閉まっているので、かえってカップヌードルを食べることに。
後ろで光るは今年の完走賞です。
このカップヌードル…うんめぇ(笑)
頂上で食べるカップヌードルの次に美味しいかもしれません。
完走賞も去年のと比べると、こんな感じ。
50回記念と書いてあるのが嬉しかったり。
これが毎年並んでいくのね…!
ということはなく、今年でいったん縦走チャレンジは終わることにします(笑)
なんせ、ほんときちんとトレーニングをしないと痛い目にあう!と思い知らされたのですが、なかなかトレーニング時間を取るのも大変。
50回記念をきれいな形で完走できたので大満足です。
Pちゃんとも10年後とかにちゃんとトレーニング積んで、もう1回でるのはありかもね、と話すぐらい、魅力的な大会であることには変わりないですが(笑)
そうそう、Pちゃんの備忘録も書いておくよ、
服装は天気予報を見て決めよう。by2024年のP
いつか、ね♡
回復食
ちなみに今年の歩数と消費カロリーはこちら。
やっぱりすんごい数字をたたき出しています。
iPhoneユーザーには伝わるかもしれませんが、このアプリを開けた時、
カラフルな円のところがグルングルングルングルンすんごいの(笑)
ちなみに去年のはこちら。
あれ?減ってる?(笑)
どうやら去年は回復食として養生鍋を食べていました。
今年は、何食べようかな~。
もう回復はいったんおいといて、食べたいもの食べよっと(笑)
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これにて、2024年の六甲縦走チャレンジブログはいったんおしまい。
これを書いてる今日は、足が足として機能するのを辞めていますが(笑)、
怪我無く終わって本当によかった。
さ、次は何に挑戦しようかな~♡(笑)
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\今年の縦走完走までの道のりはこちら/
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