もちろん日本で住むよりも、外国で住んでいる時の方が困ることってたくさんあります。
銀行口座をあけるためにいろいろな書類を用意すること。
そこそこ飲んだ後の帰路にも〆のラーメンが食べれないこと。
家の内側からドアが開かなくなって、まるで泥棒みたいに窓から這い出す必要があったことを大家さんに伝えなきゃいけないこと。(←実話です。笑)
日本だったら、日本語だったら簡単にできることも1つずつ1つずつ乗り越えてきたけれど、なるべく避けて通りたいのが病院受診。
病院のほうがまし!?
外国、といってもきっといろいろですが、私が今まで住んでいたオーストラリアやニュージーランド、イギリスでは○○内科や○○眼科といった病院がそれぞれ開業されているのではなく、何か診察を受けたい場合はどんな症状にも関わらず、まずはGP(General Practitioner)とよばれる総合診療科に行きます。
そこで大まかな診察をうけ、簡単に済むものであれば処方箋を出してもらって終わりますし、さらに専門医に見てもらう必要があれば大きい病院(日本でいう市立病院や日赤などの総合病院)に紹介状を書いてもらいます。
簡単な採血だって病院で採らないことがほとんど。隣接している検査センターで提出します。
妊婦さんのエコーだって、産科医がするのではなく、エコーセンターという場所に行ってエコーをとってもらい、後日その資料をみながら医師もしくは助産師に診断してもらいます。
国によっては、事前にかかりつけ医としてのGPの登録申請が必要だったり、慣れない場所では右往左往してしまうもの。ありがたいことに、数えるほどしか病院に行かなくて済みましたが、約5年間の海外生活で、オランダで1回、ニュージーランドで2回、インドで1回、インドネシアで1回(これはビザを取るためにレントゲンをとりにっただけですが)計5回病院にはお世話になりました。
インドの町医者にいったときはさすがにドキドキしたな…(笑)
とりあえず、自然療法に頼ってみる!
風邪のひきはじめは、焼き梅干汁や長ネギ。やけどにはアロエ。といったように、日本でもちょっとした不調に対して食材や草木を使った自然療法がたくさん存在します。
外国も同じ。炎症にはアップルサイダービネガー、火傷にはハチミツ。など、日本では少し聞きなれないような自然療法も耳にします。
歯の痛みにはベーキングソーダ(重曹)を詰める、も実践していた友達がいたような(笑)
(その友達にはこの方法が効いたそうですが、虫歯は不可逆性(良くなることがなく悪くなってしまう一方)なので、対処療法としてはいいですが、絶対早めの受診をオススメします!)
いくつかの自然療法を紹介している記事はコチラ.*↓
症状がましになることもあれば、全く効かないこともあります。虫歯だけでなく、症状が進行してしまうと一大事になることもあるので、病院に行くタイミングはきちんと判断をしてくださいね。
ニュージーランドでは火傷で病院へ
ありがたいことに、医療の基礎知識はあるので、病院で使用する単語や説明の仕方にはさほど困りません。
ただし、やっぱり予約を取る電話だったり、外国の病院のシステムには右往左往しますし、聞き取れなかったらどうしよう…と不安にもなります。
ニュージーランドで湯たんぽを使用していたとき、カバーが外れて足首を低温火傷していたことがありました。
2㎝×3㎝程度の大きな水ぶくれになっていましたが、看護師なのをいいことに「傷なんて湿潤療法だぁ~!」とドラッグストアに売っているいわゆるキズパワーパッド(英語ではHYDROSEAL)で治療をしていましたが、舐めていたのが自分の職業とその気候。
バリスタという11時間近く立ちっぱなしの業務に加え、当時は0℃前後の極寒の時。ただでさえ冷え性の私の足には十分な血流が巡らず、悪化する一方でした。
とうとう、炎症による痛みまででてきたのであえなく受診。優しそうな女医さんに全部説明して、「ケアは正しかったんだけど、どうしてもくるぶしのところだから靴でこすれちゃったのもあって治るのに時間がかかってる間に膿んじゃったのね~」と教えてもらいました。
抗生剤と傷を完全に保護する網のシートと透明のセロハンを薬局で買って、数日で軽快。今でもほんのり火傷のあとは残っていますが、だいぶ色素沈着も薄くなってきました。
湯たんぽのカバーにはくれぐれも気を付けてくださいね!
インドでは扁桃炎で町医者へ
インド!と聞けば、腹痛で病院に行ってそうですが、なんと私は1回もお腹を下すことなく約3週間過ごしました(笑)
一時帰国の間に抗生剤や下痢止め、酔い止めなど考えられる症状の薬を持参して乗り込んだのですが、まさか自分がかかったのは喉頭炎!当時、世界的ニュースになるほど大気汚染がひどく、太陽がみえないほど塵がまっていた首都デリー。もっていたストールで口を覆って移動していましたが、あえなく発熱。一気に39℃から40℃の熱がでて、持っていた抗生剤は全く効かず、解熱剤のみで対応していました。体調不良になったのが、ヨガのティーチャートレーニングを受けるため、デリーからリシュケシュへのフライト移動の前日。ホテルにお願いして、ギリギリまで寝かせてもらい、フラフラのまま国内線へ。コロナ禍でどこでも熱を測っている今なら絶対できなかっただろうなぁ(笑)
翌日、入学儀式の間に立っていられなくなり、学校の先生から病院受診を強く勧められバイクの後ろに乗って移動。先生に「この抗生剤のんでました」というと、「これはお腹の抗生剤だからそりゃ効かないよ~」とはっはっはっと楽し気(笑)
インドの町医者はアーユルヴェーダに基づいた診療(舌と脈だけで診察を行う古来の東洋医学)をしてくださるところも多く、ハーブを丸めた錠剤や抗生剤、飲み薬をだしてもらって、寮へ帰宅。あっという間に、喉の痛みは治まり、体調もよくなり、比較的澄んだ空気のリシュケシュでは二度と喉頭炎にならず済みました。
あのときは必死だったけれど、アーユルヴェーダな町医者を受信できたのはいい経験だったなぁ。
身体がしんどいのは喉頭炎だったけど、夜中に目が覚めるほどの喉の痛みはコロナの勝ち!!
オランダでは膀胱炎で病院へ
少し体力的にも精神的にも疲れているときに滞在していたオランダでの3か月。
季節は12月から2月。日光も全然出ず(さすが冬のヨーロッパ!)、ストレスが重なっている中、ほとんど水分を摂らない生活をしてしまったのもあり、膀胱炎になってしまいました。
とりあえず何とかしようと試みる、ズボラ・ナース・キキ(笑)
クランベリータブレットやクランベリージュースを買い占めて、自然治癒を試みましたがあえなく失敗。
ずっと感じる尿意でトイレから動けず、おしっこも血が混じったような色になり、なんだか背中も痛いような気がしたため、諦めて病院へ行くことにしました。
(膀胱炎で血尿や背部痛は本当に要注意です。膀胱から菌が上にのぼり、腎臓も炎症を起こしている可能性もあります。わかってるなら早く行きなさい!という感じですが。笑)
東洋医学も自然療法も時にはいいけれど、西洋医学だってやっぱりすごい!
まるでどこかの会議室?ぐらいきれいなクリニックであっというまに膀胱炎と診断され(腎炎までなってなくてよかった…)、抗生剤でものの数日で普通の生活に戻れました。
いざというときはやっぱり病院!
ちなみに、オランダへの移動はニュージーランドから。3か月の滞在のあとは、元々いたニュージーランドへ帰ります。地球の裏表に位置するため31時間ほどかかる移動のせいで、また調子が悪くなったので、学んだ私は、ニュージーランドに帰国後すぐ病院を受診しました。
早めの対処も本当に大切!
備えあれば憂いなし
さまぁ~ずの大竹さんは旅行にいくとき、必ず大きな病院が近くにある旅行先を選ぶのだとか。
大都市には日本語を話せるスタッフが常駐している病院もありますし、たとえばアレルギーや鼻炎・喘息などの症状がある方は、かかりつけの病院で「○○に行くので、念のためいつもの薬を多めにもらっておきたいです」と医師に相談するのも1つです。
行くまでは少しドキドキする病院。もちろんかからないことに越したことはありませんが、大丈夫!向こうも医療のプロです!つたない英語や最後は筆記、もしくはイラストででも「こんな症状がある」「何日間続いている」など最低限のことを一生懸命伝えようとすればわかってもらえます。
自然療法も取り入れながら、最後は迷わず病院を受診してくださいね.*
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