あるはずの貯金残高がすべて消えて、マイナスになっているメールをもらってから約1年。
京都を飛び出て、約24時間かけてたどり着いた4年ぶりのヨークの町で真っ先に向かうは銀行。
そこで、記帳を行い£900の怪しげな送金歴を見つけたのはいいけれど…?
名探偵3人組
この£900が怪しいとなり、さらにいろいろ考えていきます。
たしかに不確かな送金ではありますが、
行われたのは2019年の9月。
少なくとも2021年まではアプリでモバイルバンクを確認できていたため、数ヶ月おきに変な取引がないか確認していました。
ということは、その時の私が疑問に思っていないということ。
つまり、私が納得してどこかに送金しているということになります。
送金先は、もう見当もつかないけれど、でも4年前の私が納得しているんだったら仕方ない。
もう銀行口座を解約してしまおうと思い、カウンターのお兄さんのところへ向かうことにしました。
すっかり抜けてた記憶
一緒にきてくれたリズが、銀行員さんにたずねてくれます。
※以下、勝手な翻訳でお楽しみください
リ「このアカウントが誰のアカウントかってわかりますか?」
銀「そうですね、キキさん。他の口座をお持ちの可能性はありますか?例えば定期預金口座など。」
キ「いや…なかったと思いま…ん?あれ?もしかして、私作った!?」
私には口座は1つしかないと思っていたし、国際電話によるセキュリティークエスチョンでも1つしかないと答えていたのですが、
なんだか銀行員さんに聞かれた時、初めて6年前のおぼろげな記憶が戻ってきました。
あ、私、ちょっと利子が良い、定期預金口座みたいなの作ったかも。
「あ、もしかしたらあるかもしれません!すいません、だいぶ昔なもので」と私。
すると銀行員さんは笑顔で
「あ、ありますね。£900はそちらに送金されているようです」
えぇぇぇぇぇぇ!?
自分かい!?!?!?!
怪しげな送金どころか、この1年半詐欺かもしれないと騒ぎ立てていたのは、
私が4年前に利子がちょっといい口座に自分でお金をうつしていたのをすっかり忘れていたからかい!
もうあのときのリズの呆れ顔ったら、思い出すだけでも笑えます。
ある意味、全部自作自演(笑)
「え?じゃぁ£900がまるまる残っているんですね?」とリズ。
そして銀行員さんから衝撃の言葉が飛び出てきます。
「あ、いや全部で£2500あります。」
えぇぇぇぇぇぇ!?
え?え?え?と混乱しつつ、何度も聞き直す私。
だって、向こうの人って「トゥエンティファイブ ハンドレッド」という教科書で習うような数字をいってくれないんだもの。
たしか「ツーグランド アンド ハーフ」みたいな言い方をしていたので、
4年ぶりの英国生活を時差ボケの頭、かつ24時間の移動後一睡もしていない頭ではすぐに理解できなかったんだもの(笑)
いやいや、そんなことよりも。
私、めっちゃ貯金してるやん(笑)
£2500って今のレートでいくと約45万。
もうリズもあいた口が塞がりません。
私の方に向いて一言、
「どうやったら忘れるねん。」
もう銀行員さんもこのおとぼけジャパニーズに苦笑い(笑)
もう全力のてへぺろと感謝を伝えます。
ソファで書類と貴重品の見張りをしてくれていたカズの元に戻るやいなや、
「まじで、信じられないよ?!キキ、自分の口座に£2500貯金あるの、忘れてやんの。」
カ「えぇぇぇぇぇ!?え?この£900はもう1個の口座に送金してたの!?」
あら、カズちゃんご名答(笑)
いつもこのヘンテコなことをやらかすのは、だいたい天然のカズなのですが、珍しく私がやらかしているので笑いが止まらない様子。
「うん、みんな飲みに行こう、私のおごりだから」
「あたりまえやわ!」
なんて言いながら、速やかに銀行からパブへと移動します(笑)
£2000を残してイギリスをでたつもりが残高0になってしまい、
あれ?£1000ぐらいは少なくともあるはずなのに!
と意気消沈していた1年半。
それが£2500になって現れるなんてボーナスでしかありません。
もう、過去の自分よありがとう!ということで、ちょっと豪華な買い物までできちゃうのでした。
…今回で閉じるはずの銀行口座を閉めずに帰ってきちゃったのはナイショの話(笑)
もう2度と忘れないように、ここに2つの口座を持っていることを記しておこうっと。
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