その日は突然やってきました。
そう、色鮮やかな日常を一瞬で真っ暗にする、あれ。
SHI・TSU・U。
またの名を、
HA・I・TA。
だけど、漢字で書くとこれ。
歯痛(笑)
親知らず?
遡ること4日前。
なんだか右奥歯のさらに奥の歯茎がうっすら痛いきがします。
でもこれは歯の痛みじゃありません。
虫歯治療をしたのなんてかれこれもう25年前が最後!っていうぐらい優等生な私なのでわかります。
歯ではない。
歯茎ならいっかと思い、たいして気にしていなかったけど、
日を追うごとに、どんどん痛みが強くなって赤みも増してきました。
加えて、なんだかすぐ疲れるし、寝ても疲れが取れないどころか、眠りも浅い気がします。
そして、ついに。
ピピ。
37.3℃。
熱まででてきてしまいました。
これは、まずい(笑)
そして夜光虫になる
ここまでまずいと選択肢は2つです。
ナースと知見を活かし、常備薬と清潔法で乗り切るか。
歯医者に駆け込むか(笑)
でも、なんてたって、とにかく病院をめんどうくさがる私。
今日・明日は仕事の都合がつきにくいこともあってできれば避けたいところです。
可能性を調べるために、
夜中12時にスマホをポチポチ。
でるわ、でるわ…
湧き出る、湧き出る…
恐ろしい検索結果たち。
新手の勧誘かのような、心をつかむ表現です。
まずは、こんなことでお困りじゃないですか~?
から入ります。
私の場合、
・歯茎が赤く腫れあがっている
・圧痛がある
・倦怠感がある
そうそう、それそれ~なんて読み進めていくと、こんなことが当てはまります。
っていろいろ紹介してくれます。
歯で嚙んじゃっただけかもしれませんね~って。
口内炎かもしれませんね~って。
ここで、「いやいや、私は特別なのよ!」って思ってしまうのが人間の性(笑)
そうね、きっとそうよ!
と思って検索をやめればハッピーなのに、まだまだ読み進めてしまいます。
すると、
喉もいたい場合は?
熱が出る場合は?
繰り返す場合は?
なんて注釈が、見事に「私にはこれかもしれない」というオンリーワン心をくすぐってきます。
すると、待ち受けてるのが
慢性
壊疽性
癌
という怖くて画数の多い文字たち。
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!
となって、パニック坊やのできあがりです。
あとは、検索の無限ループに入るだけ(笑)
なんなら、「そうじゃない」という気持ちを強くしたいから、逆に検索バーに怖い文字をいれていきます。
すると、写真をみても、新しい説明文書をみても、自分に当てはまるように思えてくる心理。
ここで、治る塗り薬なんて売られようもんなら買っちゃうぐらいに不安に陥っています。
もちろん、そういうサイトはお薬だったりクリニックのサイトだったりするので、親切心で情報提供をしてくれていて、お薬を売ったりするわけではありませんが(笑)
ギンギンになった目をなんとか閉じて、眠りにつきます。
そして審判の日
さすがに冷静に考えて癌は疑っていませんでしたが、朝一で歯医者に電話。
当日予約がとれたので、親知らずの抜歯や、数日続く発熱覚悟で行ってみることにしました。
先生「レーザー」
助手さん「はい」
先生「もっかいレーザー」
助手さん「5㎜のいりますか?」
先生、私の歯茎、もしかして私が思っている以上にやばい!?と、顔をかくしているタオルの下で目をぎょろぎょろさせます。
あぁ…私の歯。
なんで、今月はソファでの寝落ちがおおかったんだろう。
もっとちゃんと磨かなかったんだろう。
ヤクルト1000を飲んでから歯磨きしなかったんだろう。
後悔が走馬灯のように流れます。
そして、「うがいをしてください」という声と共に起こされる上体。
せ、せんせい…
「歯茎が腫れてるね~。やけどかなんかでできた小さい傷が広がったかなぁ。あとはこれしてこれして、よくならんかったら見せてね~。」
と、ものの5分で終了。
え?先生そんだけ?
昨日2時間以上、壊疽性とかという言葉にビビらされたけど?
ただの、ノーマルで、よくある炎症で終わり?
もうそのノーマルが心からありがたいけれど!!!(笑)
そしてかわいいパンダさんの袋に、うがい薬と口内炎の薬をもらって帰ってきたのでした。
うん、夜中の検索やめた方がいいや(笑)
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