いよいよ、大会当日。
天気予報は10時から15時で降水確率90%となっています。
雨の中の14時間の登山なんて波瀾万丈しか考えられないですが、私たちは「行けるところまで行こう」「限界前に潔くリタイアしよう」という目標を掲げて出発することにしました。
名画もののけ姫で「退くも勇気」ってアシタカが言ってたもんね。
朝は順調に
10時過ぎにはベッドに入ったものの、緊張とホテル特有の暑さで全然寝れず(笑)
現実半分、夢現半分、ということでアラームをセットした3時45分に起きました。
最終準備をしながら、朝ごはんもゆっくり頂き、問題なく始発に乗り込みます。
ホームにも電車内にも溢れる大会の参加者!(笑)
全参加数はわからないけど定員は1800名だもんなぁ。
始発が激込みな場景は、初めてです。
無事に須磨浦公園につき、トイレを済ませ…といっても、トイレにも20分程並び(笑)
そりゃ、ローカル中のローカルの駅だもんね。
朝日を横目に5時55分、ICチップのピピピという音と共にスタートをきります。
心はポキポキに
スタートしてまもなくは長~い階段コース。
登っても登っても階段のため、「え、私14時間の自信ない。」と早くも心が折れそうに。
前回完走者のPちゃんが「心折れそうになってるかもしれんけど、この階段なかなかのしんどいヶ所やから大丈夫よ、もうすぐ楽な道になるよ」と声をかけてくれます、
さすが10年以上の付き合い!!
心を読んでくれている!!(笑)
その言葉に勇気をもらいながら、そして、展望台からの色づく海街の朝焼けを見ながら、なんとか1つ目の山が終わりました。
市街地を通り抜けながら、次の山へと向かいます。
出だしは渋滞に
なんと次の大きい関門、横尾山では大渋滞。
道も狭く抜かせないので(抜かす気力と体力はどちらにしろなかったけれども。笑)、停止しつつ、登っていきます。
そしてついた見どころNo.1の馬の背。
隆々とした岩山をカラフルな参加者が歩いていきます。
ここまでお天気がもってくれてよかった!
Pちゃんが事前にアドバイスしてくれた軍手が役に立ちます。
この辺りで8:00。
登山開始から2時間経過しています。
雨は突然に
またまた市街地を通り、高取山にさしかかろうというところで雨がポツポツ。
一度山道に入ると装着しづらいのもあるので、広場でレインウェアを装着します。
ただ、レインウェアをきると一気に汗が吹き出し、サウナスーツ状態に。
これはこれで体力が奪われるので、ジャケットは後からきることにしました。
雨足の強くないうちは、木々が傘になってくれるためそこまで影響はなし。
周りからも「このままもたないかな〜」という声が聞こえてきます。
そんな私たち参加者の願いも虚しく、雨はどんどん強くなり…
高取山を終え、次の市街地を歩く頃にはザーザーになってしまいました。
ちょっと屋根のあるところやトンネルで、栄養補給。
雨だと気軽にリュックが開けられないので、場所とタイミングを考えなければいけません。
でも一旦でも止まると、服の中で蒸発できなかった汗が一気に冷えて、寒くなります。
休憩時間をほどほどに、Pちゃんがいちばん辛かったと話していた菊水山へとさしかかります。
道はうやむやに
菊水山へ向かう途中で、若干看板が怪しくなり、あれ?どういけばいいの?という道にでてしまいました。
他の参加者もチラホラいて、あれ、あれ、あれ?となっています。
Pちゃんが大会マップを取り出してくれて確認すると、そこには
「線路は越えずに駅の裏手を歩く」の文字が。
気づかなかった〜!!!
少し声を張り上げて周りの参加者やこちらに向かってくる方々にも教えてあげます。
みんな「え〜〜〜〜!!!」って。
そうだよね、そうだよね。
だってここまで線路を超えてなかなか来ています(笑)
時刻は11:00頃。
雨もザーザー。
体力はちょっとでも温存したいっていうのが本音。
きっと来年また参加するであろう私たちのためにも記録を残しておきます。
鵯越駅の線路はこえちゃだめだよ!!!by2022年のキキ&Pちゃん(笑)
あと、鵯越(ひよどり)ってすんごい名前(笑)
山道は滝に
道を間違いながらもなんとか辿り着いた菊水山のほとんどは階段になっています。
…が、もうそのほとんどが滝化。
写真におさめたかったけど、そんな余裕はなく(笑)
下手したらちょっとしたウォータークライミングのよう。
気を許すと滑って大怪我しそうになるので、足場を確認しながら進みます。
階段による息の上がりと、足の痛み、腕を伝う雨。雨。雨。
苦悶用表情を浮かべながらなんとか、制限時間までに山頂に辿り着きます。
休憩したかったけれど、ここで休憩するとタイムアウトになりそうなのでそのまま下山することに。
急勾配なので足への負担もだいぶとかかってきました。
なんせ雨のせいで過度に力が入っています。
次の鍋蓋山へ向かうまでの天王吊り橋の一部なんてもはや池。
でも道に見えるので、思った以上に足がしずみ、「うわぁぁぁ」という参加者の声が聞こえます。
一旦座ろうということで、Pちゃんと軽食タイム。
どうやら鍋蓋山のふもとはリタイアポイントのようで、ボランティアの方から報告が入りました。
タイムキーパーさん(この人に抜かされるとタイムアウトで強制リタイアとなります)がもうすぐそこにいるとのこと。
ここでリタイアすると1番近い市街地は有馬付近。
次のリタイア箇所でリタイアすると、近いのは三ノ宮・元町エリアなんだとか。
帰りのことを考えると後者か!?と思い、もう1スポットだけ進むことにしました。
次のリタイアスポット鍋蓋山山頂まで30分ぐらい。
リタイア後の下山のことも考えながら、力を振り絞ります。
リタイアは必然に
案の定、山頂までの道中でタイムキーパーさんに追いつかれたので、ここでタイムアウト。
鍋蓋山山頂であえなくリタイアとなりました。
時刻は13:45。約8時間の登山です。
展望所という名の通り、本当はきれいな景色が広がっているのにもはや何も見えません(笑)
先程のリタイアポイントもですが、リタイア者はポイント毎に増えていて、みんな悔しそう。
ICチップとゼッケンを返しながら、「毎年完走していたのに~」「登山歴は15年なのに~」と、無念の声が聞こえます。
タイムキーパーさんによると初めての参加者は晴天でも完走が難しいんだとか。
登山歴があっても長距離登山を経験していない人は初回で完走できないこともあるそうです。
Pちゃんは初回で完走。しかも単独参加。…Pちゃん、キミがすごかったのか!!(笑)
他の参加者やボランティアの方と少し雑談をしつつ、下山ルートに入ります。
ここから1番いいのは、2キロ先の大龍寺までいってバスに乗ること。
そのバスが三ノ宮まで行くのは行きますが、なんせ1時間に1本なんだとか。
次のバスは14:40。
ただいまの時刻14:00。
この汗と雨でびちょびちょな身体で1時間待機はまずい!ということで、最後の力を振り絞り、大龍寺を目指します。
ていうか、さっきのリタイアポイントでは「ここから30分ほど歩いてバス停です!」ってアナウンスだったのに!
リタイアポイントから2キロ歩かないと、バス停に行けないなんてぇぇぇ。
心では大叫びしていましたが、叫んでいたって仕方ない。
帰るには歩くしかないのです(笑)
さぁ、無事バスの時刻に間に合うのか!?
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