寄り道だらけな30代の生き方奮闘記 

真冬の水に飛び込む!?地獄の大冒険が始まった話【スマホ事件簿③】

エッセイ

本当はカフェで勉強なんて思っていたのに、とりあえず家に直帰します。

とりあえず、

とりあえず、

携帯の位置情報を確認したい!!

位置情報ってすごい

焦る心を抑えて、家に着くや否や、パソコンを立ち上げて位置情報をみてみます。

すると青い点がチカチカしているのは、

なんと、携帯をなくしたはずのマンション!

え!?

もしかして見つけられなかっただけで、私やっぱり落としちゃったのかしら!?

ララ氏の自転車を借りて、急いでさきほどのマンションに向かいます。

事故らないように。

今、事故らないように…

ただ、ここで重大なミスをしてしまいました。

私、懐中電灯をもってくるの忘れた!

すでに日の入り時刻はすぎていて、

もうまもなくこの残りの明るさも消え、真っ暗になってしまいます。

いざというときは、このララ氏の自転車のライトでなんとかなるかしら!?

マンションにて

マンションについて、まず駐輪場をくまなく探します。

やっぱりありません。

懐中電灯を借りようと、管理人さんの部屋のインターホンを鳴らしますがどうやらまたまた留守のよう。

住み込みって聞いていたんだけど…

またまた、別の住人さんが通られたので、事情を説明して、懐中電灯を借りられないか、

そして、できれば携帯をならしてもらえないか聞いてみます。

一度、荷物を置いてから降りてきますね、と住人さん。

エントランスで待っている間に、管理人さんらしき方も帰ってこられました。

再度、事情を説明し、懐中電灯と電話を借ります。

寒い冬の夜に1時間強の捜索を手伝ってくださる2人。

申し訳ない思いもありながら、今はその優しさに甘え、草木の間や、排水溝のところなどくまなく探します。

5分おきに携帯をならしますが、応答はなし。

耳をすませてみますが、どこからもバイブ音も聞こえません。

どうしても行かなきゃいけないところがあったので、一旦家に帰ることにします。

ここのどこかに、このマンションのどこかに携帯があるはずなのに、

見つからないまま離れなきゃいけない悔しさ。

なんで、こんな1日になっちゃたんだろう。

位置情報が!?

一度帰宅して、少しだけ時間があったのでもう一度位置情報を確認すると、なんとマンションから外れてしまっています。

そりゃ見つからないわけだ。

なんだかどこか川の近くの道のよう。

タクシーでいけば、いけそうなところ。

でも1人で動いてしまうと、また場所が変わっても気づけないので、誰か横でこの情報を見続けてもらう必要があります。

困った時のララ氏。

とはいえまだ仕事中のようだし、私も用事だけ済ませててしまい、ララ氏の帰宅を待ちます。

そして、再度家に帰ってこれたのが20時。

ララ氏も家に帰っているようで、事情を説明してついてきてもらいます。

位置情報は、1時間前にみた河川敷と同じ。

携帯さえ、この手元に返ってきたらそれでいいのよ。

夜寝る時、一緒に横にいてくれたらいいのよ。

というか携帯が見つからないと、アラームすらありません。

こんな夜に目覚まし時計を買えるところってあるのかしら…

冬の川の脅威

ありがたくもここは京都。

大通りにさえいけば、そんなに長く待つこともなくタクシーに乗ることができます。

行き先を伝えて、向かってもらうことに。

少し運転手さんとの会話も交えつつ、なんとか冷静さを保ちます。

きっとタクシー代だけで6000円ぐらいかかるけど、6000円の出費で済んだら安いものじゃないか!

携帯の新規購入の10万円よりだいぶとまし。

30分もしないうちに、河川敷に到着します。

すでに運転手さんには事情を説明していたので、

「無茶だけはしないようにね、見つかるといいね」と声かけてもらいつつ降ります。

「あ、懐中電灯忘れた!」と焦るララ氏。

大丈夫。

学んだ私は、懐中電灯とヘッドライトすら持ってきています。

六甲縦走大会で使用したあのヘッドライト。

あれだけ電池が切れないか心配していたのに、またまた電池を入れ替えるのは忘れていたけれど(笑)

どうやら携帯は河川敷のようなところに落ちているとのこと。

ララ氏は道路側から、私はすぐに見つけられるように河川敷側を歩きます。

…何がすごいって、大量の草木。

これまた、トゲやくっつき虫がすんごい草木たちで。

ものの10数mで私の服がひどいことになってしまいました。

そして、GPSが示すところになんとか辿り着きます。

ビープ音を鳴らしてもらうと、虚しくも、私の立っているところから5mほど奥にある様子。

でも、元気にビープ音が鳴っています。

あぁ、携帯生きてる!

もう少し!

本当にもう少し!

ただ、問題がありました。

それは、その5mほど奥にいくには1m以上幅のありそうな用水路を越えなければならないこと。

暗くて幅の認識が上手くできなかったのか、

それとも自分の脚力を過信していたのか、

早く携帯の充電が切れる前に見つけないとと焦っていたのか、

もういろんな気持ちで半ばパニックな私は

用水路を飛び越えることに。

うぅ…

あぁ…

なんとか向こう岸にはついたものの、みぞおちあたりと肋骨を強打します。

しかもジャンプ力が少し足りなくて、足も着水。

ズボンや靴をビショビショにしながら、腕の力で這い上がります。

が、

若干、意識は朦朧。

腹部の強打ってこんなにもすぐに動けないものなのね。

後ろから、ララ氏の悲痛な「大丈夫!?」「大丈夫!?」が聞こえます。

後ろで見てる方が怖いよね。

のたうちまわりたくなる痛みが少しおさまり、音の鳴るほうへ4つんばいで進みます。

やぶの奥深くにかすかに光る携帯が見えるような…

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