寄り道だらけな30代の生き方奮闘記!? 

【読書感想】思い出?執着?昔の自分と今の自分をつなぐ「何か」を手放せなかった私

脱・ズボライフ

ある日、幼馴染のララ氏からこんなLINEが届きました。

「30代の我々に刺さる(かもしれない)漫画買ったのでポストに入れといた。」

私も本や漫画は好きだけれど、けっこう流行物を追ってしまうところが。

それに比べてララ氏の選ぶ本や漫画は、ベストセラーや本屋さんで平積みにされている本じゃないけれど、なんだか名作に出会えたような「この本に出合えてよかった。」って思わせてくれるような1冊だったりします。

そんなララ氏が紹介してくれたのが

冬野梅子さんによる、まじめな会社員

ざっくりあらすじ

30歳の独身会社員、菊池あみこをはじめとするエッセイ漫画。

東北の実家を離れ、東京の銀行で正職員をしていたけれど、思うところがあって派遣社員に。

一見「キラキラ」に見える同僚に連れられて、ワークショップやクラブ、いろんなところへ顔を出してみるけれど、自分との違いに落ち込んだり、頑張ってみたり。

同じ独身の友人と当たり障りのない会話で盛り上がり、これでいいような、このままではダメなような思いに悩み、時に空回り。

恋愛にキャリアに、これからの生き方について悩む女性の姿がありのままに描きだされています。

SNSでは

「わかりみすぎて読み進めるのが辛い!」

と言われているほど。

ほんと、わかる!!!

この一言に尽きます。

ララ氏があみ子?私があみ子?

ララ氏曰く、どちらかというとそれなりな日々を過ごしている主人公のあみ子ではなく、やりたいことに向けて一直線なあみ子の友人綾ちゃんタイプな私がこの本を読むとどう感じるか気になったんだとか。

確かに、25歳で仕事を辞めて「海外で挑戦してみたい」と単身でオーストラリアに飛び、コロナになるまでの約5年間自由気ままに過ごしていた私。

特に1巻にでてくるあみ子の「興味があるけど、自分には…」という気持ちの共感は、少しだけ少ないかもしれません。

けれども私がもうぐうの音もでなかったのは最終巻でもある4巻。

母の病気をきっかけに実家の東北へ帰り、そこでパートをしながら気づけば3年。

東京に住んでいた自分との懸け橋だけは置いときたくて、当時の友人の活動を応戦したり、ちょこっと一緒に仕事をしてみたり、

結婚式で赴くことがあれば懐かしい街並みを歩いてみたり…

でも街並みも友人も、当時の日々から無情にも時間は刻々と進んでいて…

そんな中「今、ここで何してるんだろう」「これでいいんだろうか」「いいって思い込もうとしていないか」そんな感情達にぶちあたります。

もう、これが痛いほど私!(笑)

わかりみすぎて辛いのよ。

手放せなかった銀行口座

過去の自分と今の自分の架け橋のような気がして捨てられなかったもの、実はいっぱいあります。

最近ようやく手放せたのが、外国で使っていたスキンケア用品たち。

…外国で使ってたとは言えど、それもかれこれ2年半前。

劣化や酸化も考えると使用するのも忍びなく、使えないまま手放せないだけの日々でした。

私が当時、住んでいた証。

そんな思いもあったのかもしれません。

でも、月日がたつにつれ、今、心が躍るものを使いたいという思いからようやく手放し、ずっと欲しかったものを買うことができました。

そして、残して置くことで今、多大なトラブルを引き起こしているのがイギリスの銀行口座。

きっとね、頭のどこかではわかっていたんです。

もちろん、イギリスを出た2019年にはコロナなんて予測していなくて、またいつか旅行がてらにでも、すぐ戻れるだろうと思っていたのはあるけれど(笑)

次の国へ引っ越すときは銀行口座を閉めるべし。

2016年にオーストラリアの銀行口座をそのままにしてニュージーランドで生活をしていたら、これまためんどくさいトラブルに巻き込まれてしまい、反省して誓っていたのに関わらず…

頭の中では、何かあったらとてつもなく面倒くさいことになるとわかっていても、どうしても閉められなかったイギリスの口座。

それはきっと、まだ住み続けたくて仕方なくて、でもビザが切れてしまうので出なくちゃいけなくて、

イギリスに住んでいた証、はじめて外国で1人で家を借りることができるまで英語力や経済力を付けた私の証をどこか残して置きたくて、

そのままにしてしまっていました。

せめて残高を極限まで減らすべきだったかしら(笑)

例え30万円がもう戻ってこないとしても、あのとき銀行口座を閉める決意ができていたか、後悔しているのかと問われると、あの時の私には無理だったかもしれません。

\イギリスの銀行とのトラブルに関する記事はこちら/

超ド緊急帰国で閉めようにも閉められなかった2回目のオーストラリアの銀行口座。

きっと春には友人の結婚式で訪れるはずなので、そのときに閉めるからね。

正職員?パート?

漫画の中で実家に帰ったあみ子は、母の介護(といっても、元気な母)を理由に週3回のパートで3年間過ごします。

きっとそのあたりも重なるものがあるんだろうな。

正職員という選択肢はあるものの、「ちょこちょこ海外に行くかもしれない」「休みの回数を縛られたくない」という思いから、パートや委託で生計を立てています。

この生活も次の春で3年。

初めは、仮の姿って思っていたし、落ち着いたらもう一度外国に住む方法を探すんだ~い。なんて思っていたけれど、今は地域の看護師であり、助産師であり、保健師であるこの仕事たちが、実は楽しかったりします。

一生懸命とった免許たち。余すことなく使えているのもちょっと嬉しいポイント。

外国で5年続けていたバリスタに未練がないといえば大嘘になりますが、医療職の顔をもつ私も嫌いじゃないのです。

だけど、ふっと、

「外国に行けない理由を自分に言い聞かせているだけなのか?」

「やりたいことってなんだっけ?」

「働き盛りの30代。大病院で正職員じゃないくていいの?」

答えが出そうで出ない疑問に押しつぶされそうになる夜もあります。

うん、心が揺れ動いてザワザワするのはたいてい夜。

夜はやっぱりメランコリックになりやすいのです。

そんな夜に読んだことも、漫画にどっぷりはまった理由の1つかもしれません。

1つ、1つ、ゆっくりと。

この先、どうしたいのか。なんて、今日明日で答えが出るとは思っていません。

夢をもってがむしゃらに走れればいいんだろうけども、

現状に満足してこのまま今ある幸せをキープしたいって思えたらいいんだろうけど、

きっと今はそんな時期じゃないんだろうな。

迷い続ける時期であることを受け入れて、覚悟を決めて悩み続るしかほかない!

とも思っています。

周りにアンテナを張りながら、

それでいて今目の前にある楽しいことや幸せだってきちんと感じながら、

未来に生きずに、過去にも生きない。

「後悔の中に生きることは過去に生きている証拠、不安の中に生きることは未来に生きている証拠」

ヨガの教えでよく言われる言葉の1つです。

それが、難しいんだけれどね(笑)

スキンケア用品を手放せたように、1つずつ、もういらないかな。と手放せるものも出てきました。

外国で生活するときに使っていたアプリたち。

スマホの片隅でもう何年も何年も開かれることなくアップデートされていますが、きっと手放す時期な気もします。

でも、あともう少しだけ置いておきたい物…

それはNETFLIX

昔は毎日のように見ていましたが、今ではほとんどTverだし、NETFLIXなんて年に数回みればいい方。

そもそもYouTubeも含めて、なかなか動画を見る時間がないのも事実。

その上サブスク代も値上がりして、今では1100円ほど払っているため年間15000円近い出費。

無駄だとも思いつつ、あともうちょっと…あともう少しだけ手元に置いておこうかな。

無理もせず、背伸びもせず、たまにはグダグダ悩む等身大の自分にも付き合ってあげないと。

…今日は、久しぶりにポップコーン片手に映画でも見てみよっかなぁ(笑)

そうそう、実は佐藤健のドラマ、FIRST LOVE~初恋~が気になってるんだよな~♪

\1巻からがオススメ!でも私の心に刺さった4巻はコチラ(笑)/



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