4年前にヨークに住んでいたころ大好きでよく食べていたものがあります。
そのうちの1つが、クラッカー。
しかも、普通のクラッカーじゃなくて炭味のクラッカー!?
流行した炭味!?
かれこれ4、5年前のこと。
イギリスでちょっとした健康ブームになったものがありました。
それは…「炭」
あんまりちゃんとは覚えてないけど、血液をサラサラというか、浄化というか、そんな効能がうたわれてたっけ(笑)
どういう風に日常にとりいれるかというと、水筒に専用の炭を直接入れて水を浄化させたり、
あとはファーストフード店も炭を混ぜた生地を売り出してたっけ?
炭をまぜたピザ生地だったり、バーガーのバンズ(パン)だったり。
決して、炭の威力に魅せられたわけではなかったですが、それでも、唯一好きだったのが
チャコールクラッカー
ちょっとお高いワインバーでチーズボードを頼んだ時に食べたのが始まりでした。
薄くてサクッてしてて、主張しすぎないのに、チーズをサポートしてくれる絶妙な味。
そこから大ハマりした私は、家でチーズを食べる時もいつもこのチャコールクラッカーを買っていました。
電車で恥をかく!?
そんなチャコールクラッカーにはちょっぴり甘酸っぱい思い出もあります。
当時、デートしていた彼と電車の中で電話していた時のこと。
フランスでのホリデーを終えて約8日ぶりにヨークに帰ってきた私にご飯を作ってくれるという優しい彼。
ヨーク行きの電車の中で何が食べたいか、何時につくかなど話します。
そういえば、彼の近くのスーパーは唯一チャコールクラッカーを売っているスーパーだったことを思い出して、チャコールクラッカーとブルチーズもお言葉に甘えてお願いしちゃうことにしました。
そして、電話で伝えます。
「チャコールクラッカー買ってくれる?(意訳)」
「え?なんて?」
「チャコールクラッカーよ」
「…ん?」
「チャー・コー・ル」
何度頑張ってゆっくりチャコールといっても彼に通じません。
ただし、ここは電車の中。(イギリスでは電車の中での電話はそこまでマナー違反じゃありません。)
周りはネイティブスピーカーばかり。
その中で1人アジア人。
あほみたいに、一生懸命チャコールを連発しています。
何が不安にさせるって、チャコールのスペルはcharcoal。
私にとって、たぶん大部分の日本人にとってRとLが両方はいる単語はなかなか難しいのです。
あたまではスペルを思い描けていても、正しく発音できていないのではないかと思い、どんどん不安に。
最後は恥ずかしさもあいまって、
「うん、メールで送るね」
と言い、画像と一緒にメッセージを送ったのでした。
すると彼からメールで、
「うんうん、わかってるんだけど、そんなクラッカーあるの?」
と返信が。
わかっとったんかーい!!!!
どうやら、彼、チャコールが聞き取れなかったのではなく、ようは「炭クラッカー」と言われて、
そんなものが存在するのを知らなかった様子。
いや、それならそれで、私が何度も繰り返しているときに言ってよ!!(笑)
チャコールクラッカーって言ってる?そんなのあるの?とかさ!
いろいろ聞き方あったじゃない、Sorry?(え?なんて?)って聞く以外にさ!(笑)
でも、なんだかんだでちゃんと買って用意してくれてたので、後日、仲間内でもこのストーリーは笑い話にしていました。
4年の月日を経て
そして、4年ぶりにヨークを訪れた今年の秋。
チャコールクラッカーを買おうとスーパーに行くと、やっぱり売っていません。
ただ、売っているスーパーは少し遠いので、そこまで行く時間は少しもったいない。
まぁ、諦めるか…と思っていると、
「そうそう、チャコールクラッカー買っといたよ」と友人のフレディー君。
どうやら、4年前に笑い話にしていた話を覚えていてくれたそうです。
あらま、優しいところあるじゃない!
…というより、当の本人だったりするのですが(笑) うふふ♡
ヨークで行ってたいつものパブでリズやカズとみんなでまた同じ話で笑って過ごすのでした♪
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