突然、ある1通のメールが届きました。
それはイギリスの銀行からのメール。
いつも定期的にお知らせのメールは届くので、何の気なしに開けてみるとそこには、
「５ポンドの当座繰越があります。14日以内にお支払い…」
なんだってぇ！？！？！？
an unarranged overdraft の意味が当座繰越って意味なんて知らなかったよ。
だって人生で1度も使ったことがなかったもん。
いや、問題はそこじゃない！
私のなけなしの３0万があったはずなのに、
どうしてマイナス残高になっているんだよぉ！？！？！？
目の前が、真っ暗になっていきます。
事の始まり
かれこれ半年前、6月のある日。
ドバイ旅行を目前に、友人に送金しようと銀行口座を開こうとしたら、なんとできなくなってしまいました。
約40分もかけて国際電話をしたものの、電話上のセキュリティを突破できずに撃沈。
遠隔では預金残高の確認も、もちろう送入金もできなくなってしまったのです。
使えなくなったのはオンラインバンクのシステムだけで、カードは使えると聞いていたのですが、そのカードもドバイで急に使用したこともありセキュリティで一時停止に。
私の銀行口座は完全に凍結したものだと思っていました。
救世主、リズ現る
とりあえず、状況をイギリスに住む友人Lizと、オーストラリアに住む友人Cazに伝えます。
とりあえず、利子が発生する前に私5ポンド入れてこようか⁉
そのメールがフィッシングの可能性はない！？
まずは、これ以上のマイナスが発生しないようにまずはリズに5ポンドを振り込んでもらうことをお願いします。
5ポンドは日本円で800円程度。
リズにも頼みやすい金額で本当によかった。
そして、カズのアドバイス通りメールの怪しいところをくまなく確認しますが、
・いつものお知らせがくるメールアドレスと一字一句一緒
・このURLに…や、このフォームから送金を…などといった誘導リンクはなし
フィッシングメールはお金を振り込んで欲しい詐欺のメールなので、たいてい相手を慌てさせて、カード情報やなんらかの情報を入力させるべくフォームやサイトが用意されています。
そんなものは一切なし。
どちらかというと、本当に厳格な銀行からのご案内そのものって感じ。
あぁ…これ、ちゃんとしなきゃいけないやつだよ。
なんでこうなった！？
そもそもマイナスになった経緯が全くわかりません。
オンラインバンクが使えていた去年の3月までは約30万ほど残っていたことを確認したし、
サブスクリプションなどの自動引き落としがなかったことも確認しています。
そこから数千円程度の使用はあったかもしれませんが、ドバイで使用した3回を含めても30万は使っていないはず。
そもそもドバイで使ったのは6月なんだから、マイナスになった案内が半年後にくるかしら！？
というか、デビットカードなのに、マイナスになったらその取引を止めてくれないんかーい！
と疑問は溢れるばかりですが、とりあえずリズの１手を待つのみ。
私の銀行関連の書類はカズのお家、今ではカズの知人が住んでいますが、そちらに届く予定になっているので、リズにいったん取りに行ってもらわなければいけません。
ごめんよリズ…君が日本に来たときは何でもするよ。
そうそう、ケンタッキーのクリスマス予約が始まったよ？
何バレル注文したらいいかしら？(笑)
これは、私たちの冬の恒例ジョーク。
日本ではクリスマスにケンタッキーの予約がいることを知った2人が、いつもこの時期になると「予約して！」とメールをしてきます。
あぁ、イギリスの思い出を悪夢な出来事で終わらせたくないんだけど！！
リズからのメールが！
月曜日になり、仕事の合間を縫って動いてくれたリズからメールが届きました。
とりあえずわかったのは、キキの口座は空。いったん、5ポンド入金してきたよ。
あぁ…公式に私の30万が消えている。
銀行からのメールが本物だと覚悟を決めた時から30万はなくなったものとしていたので、あのメールを受け取ったときほど絶望感はいものの、それでも確定の報告に気落ちします。
取引履歴の証明を郵送してもらう手続きをしたから、とりあえずここに電話して銀行を止めた方がいいみたい。
時刻は日本時間の深夜0時。
ここから国際電話の元気は全くないけれど、なによりもまた当座繰越になるのだけは困る！
ぬくぬくと温まりだしたベッドから身体を起こし、デスクへと向かいます。
前回、セキュリティ突破に失敗してえらい目にあった国際電話。
果たして今回は上手くいくのでしょうか！？
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