私の働くスナックのママはどちらかというと着物の似合う女将さんのような感じ。
一緒に働くボーイさんにも私にも、晩御飯やら翌日用の朝ごはんを作って持ってきてくれます。
ある日、出勤すると、大理石のカウンターに大きなお鍋が(笑)
何かしらとみてみると、どうやらお新香を作ってくれたそうで、たくさんわけてくれました。
これがまた、いい酸味と縁味で、気分はどこかの割烹で、懐石料理の〆ご飯をいただいている気分です。
でも、何よりも思い出すは、埼玉は川越の鰻!
国産VS中国産
確かに懐石ででてきそうな、はたまた京都の老舗旅館の朝ごはんででてきそうな美味しいお新香なのですが、
なによりも思い出したのが、埼玉に住む友達の家でごちそうになった川越の有名なお店のうな重。
それまで知らなかったのですが、どうやら京都とは焼き方が違うようで、身のフワフワ度が違うんだとか。
京都で生まれ育った私ですが、こと鰻に関しては埼玉の圧勝です。
そんな思い出が、ママのお新香で一瞬で蘇りました。
うん、今日は鰻を食べる!
土用の丑でもないのに鰻が食べたくなるなんてかなり珍しいこと。
せっかく割烹を思い出させるような洗練されたお新香なので、今日は奮発して国産の鰻なんて買っちゃって、
お家で料亭ごっこをしてもいいかもしれません。
またエンゲル係数が上がっちゃうけど(笑)
そんなアイディアを頭の周りでぽわぽわさせながら、さっそくお店にいってみると、
国産 一尾(大) 2500円
中国産 一尾(大) 1600円
…
…
国産、たっか!!!
高いのは覚悟していたけれど、なかなかです。
でも、国産の頭と口になってしまったのもあって、2500円が簡単に捨てられません。
いやぁ~、前は中国産一択しかなかったのに(しかも半尾)、私も迷えるぐらいの収入になったか(笑)
といっても、これも新人を雇ってくれているママのおかげですが。
ほんとありがたい。
いいや、今日はお休みだし、国産の鰻かっちゃえ!
ママ、お新香もお給料もありがとうっ!!!
ざっくりレシピ
せっかくの高級鰻。
半尾はうな重みたいにして、半尾は炊き込みご飯をつくってひつまぶし風で食べることにしました。
炊飯器では普通に白ご飯をたいて、いつもの土鍋で鰻の炊き込みご飯を作ります。
鰻の味を楽しみたかったので、みりんも酒も、鰻のタレもほんのちょびっとずつ。
あとは炊きあがるのを待っている間に、もう半尾もグリルで温めていきます。
ここで気を付けたいのが、焦げ!
何を隠そう、ズボラがゆえに焦がし魔な私。
なんでもかんでも油断してすぐ焦がします。
トーストなんて何回焦がしたか…
自慢じゃないんだけど(笑)
でも2500円は絶対無駄にできないので、アルミホイルにつつんで、なるべくふわふわを保てるように温めます。
そして、先に早抱きモードにしていた白ご飯が炊きあがったので、まずはうな重バージョンをいっただっきま~す♪
あぁ…うまい!
なんていうか、私にしては珍しいぐらい上手に鰻を温められています。
やっぱりレンチンよりホイル巻き。
お腹がすいていたこともあって、あっという間に食べてしまいます。
そして、ほどなくして炊き込みご飯も炊きあがります。
おぉぉぉぉ!!!美味しそう!
こちらも、お茶碗に移し、刻みのりとわさび、そしてお茶漬けの素を振りかけていっただっきま~す♪
うまいっ!!!
どっちも大成功で一尾をペロリと頂いてしまいました。
箸休めのママのお新香がほんとにいい感じ。
なんならお吸い物もほしいぐらいです。
今年の土曜の丑は、お吸い物も自分で作ってみようかしら!?
また、国産鰻買えるように頑張って働かなくっちゃ(笑)
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