寄り道だらけな30代の生き方奮闘記 

海外を飛び回る娘、親孝行を考えてみる話

エッセイ

ちょっと最近「親孝行」について真剣に考え始め出した。
ほんの少し前までは、「私らしく楽しく生きてることが一番の親孝行だ~い」なんて思っていたけれど、…いや、今でもそれはそれで大切な親孝行だと思っている。

新人ナースの頃に、なんだか自分が無能な気がして、小さくなって、ギリギリのところで生活していた頃を思うと、海外を飛び回りながらも幸せそうな笑顔で笑う私の写真を送っている方が、ある意味、安心するんじゃないだろうか。
でも、離れている分、また国外で生活している時期が長かった分、いろいろ心配はあっただろうけど。

一人娘に「そろそろ落ち着きなさい」と一度もいうこともなく「あなたはあなたの人生よ」なんて送り出してくれる母の勇気、私が母になったら持てるだろうか、なんて感謝もしてるくらいで、この話をしたら、涙ぐんでたっけ(笑)

親孝行を考え出したきっかけ

もしかしたら仕事で子どもに接する機会が多く、育ててくれた感謝を強く思うようになったからかもしれない。
もしかしたら2年ぶりの海外旅行も決まり、また日本と海外を行き来するような生活に戻るからかもしれない。
もしかしたら今年は一緒に桜を見に行くことが多く、親子水入らずもいいじゃないって思ったからかもしれない。
30代と60代になってシワのふえた2人が桜の下で笑っている写真はなんだか、想像以上に素敵だった。


でも、一番のきっかけは木曜日にはココアをという本の中で、推定30代の娘ピーちゃんが両親にシドニー旅行をプレゼントするお話に親近感が湧いたからなような気もする。

私が初めて住んだ町もオーストラリアのシドニー。
何かあったときに駆け付けなくては、と思った母は、まずパスポートをとって某英会話教材で毎日英語を勉強し始めたんだとか。
思うように身につかなくって、1年ぐらいで止めてしまっているけれど(笑)

「長時間の飛行機なんて無理よ~」という母を一度もシドニーに連れて行ってあげれていないけれど、「私が訪れた街があまりにも素敵でお母さんとお父さんに見せたかったの」と話すぴーちゃんの気持ちがとてもよくわかったのは、きっと私の心境にも変化をもたらした。


木曜日にはココアをの詳しいお話はコチラ.*↓

「いつか」で後悔したくない

持病の自己免疫疾患はあるものの、ありがたいことに母は今でも元気に現役ナースをしている。
スキルも知識も私より大先輩で「採血の上手さをいつも誉められるの~♪」なんて、まだまだひよっこナースな娘に自慢してくる(笑)

京都では有名な貴船の川床で懐石料理をご馳走したり、一時帰国の時にそれなりのプレゼントはしてきたけれど、きちんとした親孝行はどこかいつも「またいつか」と考えていた。
もちろん、明日はきっとくるし、来年もきっとくるだろうし、5年後だって絶対きてほしいけど、それは100%じゃない。

産婦人科で働き、生まれる命の終わりゆく命を見ていたからこそ、1度きりの時間を大切に生きたくて、世界に飛び出した。
今でも、迷ったときに問いかけるのは同じ質問だ。「私、最期の日に後悔するかな?」

親孝行も一緒。もし勝手に「母が〇歳になったら」なんて決めて、万が一その時は一緒に出掛けるのが難しくなっていたら。
母に何かあるわけではなく、私が臨月なことだってなきにしもあらず(笑) 行けない理由は必ずしも悲しい理由とは限らない(笑)

だったら、もう今年行っちゃえ!この先、数年に1回行ったってバチはあたらない(笑)

行先は北海道

47都道府県どこでも、外国でもどこでもいいよ~。と言ったところで母が希望する行先はなんとなく予想がついていた。きっと、北海道っていうだろうな。

案の定、「ん~。やっぱり北海道かな~♪」だって(笑)

ナース2人の旅行計画は早い。休み調整は数か月前から必要だったりするし、なんせ、私はかれこれ10年近く自分の旅は自分で世話をしてきたんだもの。予約はちょちょいのちょいでできてしまう。これはベテランナースの母よりも中堅?トラベラーな私の方が持っているスキルだ。

早速日程を決めて、飛行機の時間を決めて、ホテル選び。
せっかくだもんね~。ホテルにベッドがあるだけよりは、ちょっとしたソファもあるお部屋がいい(笑)
行先は札幌。駅近で朝ごはん付きで、その朝ごはんのビュッフェのラインナップにも海鮮が入ってたらいいな~♪なんて。

あーだこーだ、ウキウキと写真を選んでいるうちに、あっという間に札幌への3泊4日の旅行が決まった。
まさか、そんなものをプレゼントしてもらえるとも思っていない母は、「今日はなんていい日なの~♪」とまるでミュージカルのメリーポピンズみたいに日傘を軽やかにさして帰っていく(笑)

「親孝行」とは思ってないけど

なんだかんだで老舗の鰻をご馳走になったり(笑)、ちょっと手が出にくいデパ地下レベルのお弁当やお惣菜を買ってもらったり(笑)、今でも自分のことより娘のために使ってくれることも多いので、ここはど~んと行きたい場所に連れていって、楽しんでほしい。

でも、これが本当に「親孝行」と言われてみれば自信はない。やっぱり、日々娘が笑顔で生きていると思う方がいいんじゃないかと思う(笑)
でも、ありがたいことにそれは叶えられている。コロナで180℃生活が変わってしまい、一時はどん底まで落ちてしまったけれど、持ち前の前向きさと自己肯定感の強さで少しずつあがってきた。

「親孝行」というよりは、長い育児お疲れ様ぐらいの気持ちのプレゼント(笑)
母にとっても、私にとっても1回きりの人生。せっかく母娘で出会えたんだもの。お仕事があるありがたい時に、美味しい物食べつくして寝る贅沢を一緒に楽しみたいだけだったりもする。



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